第57回日本糖尿病学会総会(大阪)にて発表

5月22日-24日 大阪国際会議場を中心に第57回日本糖尿病学会総会が開催され13000人を超える糖尿病専門医、糖尿病療養指導士、栄養士、看護師、臨床検査技師などなど糖尿病診療に携わる方々が参加されました。 当院からも院長の私と管理栄養士の一柳さんが演題発表をいたしました。

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演題名: 食事摂取量や運動エネルギー消費量と血糖コントロールとの関係の「見える化」ができる糖尿病療養支援システムの試み 【目的】良好な血糖コントロールの維持には適度な運動や食習慣の継続が不可欠であるが、これを達成するには患者の生活習慣改善へのモチベーションを保つことが重要である。患者のモチベーションを高める手法として、患者が実践した食事や運動などが血糖コントロールにどのように反映されるか直感的に患者自身が理解できる、いわゆる「見える化」するシステムが望ましいと考えられる。そこで今回、新たに開発された血糖自己測定(SMBG)機器と歩行強度計を用いたICTを活用した糖尿病療養支援システムについて実証実験に参加した患者の視点でその有用性を評価した。 【対象と方法】 外来通院中の2型糖尿病患者(46歳〜70歳)16名を対象とし、血糖自己測定機器と3Dセンサーを内蔵した歩行強度計(テルモ社)を貸与し、日々の血糖値を測定と歩数,歩行強度の記録を行った。患者の受診毎に院内に設置したNFC通信機能とタッチパネルを有した療養支援システム用PCに、血糖測定器と歩行強度計を端末にかざし、血糖値・歩数などのデータをPCに取り込み、さらに画面をタッチしながら患者自身で食事に関する質問に回答することで記憶法に基づく食事摂取状況が計算され食事の摂取カロリーや栄養バランス、嗜好品や塩分の量などの分析結果が即時に印刷、また取り込んだHbA1cや血糖自己測定の結果と食事量摂取量や歩数,歩行強度の集計結果も経時的なグラフとして印刷される。これを用いて診察時に療養指導をおこなった。このシステムで3ヶ月以上指導を起こった患者にアンケートとヒアリングを施行した。 【結果】本システムを使用して生活の中で気をつけるようになったことについて問うと、糖質の摂取には88%が気をつけるようになったと回答、脂質69%、総カロリー62%、間食60%であった。一方で、果物27%や外食27%とこれらについてはあまり気をつけていないようであった。血糖自己測定については全員が測定することに食事、運動の効果を自覚するために意義があると回答、85%が1日の血糖値の変動を理解できたと回答した。また今回参加することで17%が食事内容を改善できたとし、58%が食事の問題点を見直すきっかけになったと回答、81%が今後とも継続していきたいと回答した。 【結語】血糖自己測定器及び歩行強度計と支援システムを活用し、血糖値・歩数・中強度の歩行時間と食習慣を「見える化」することは、患者の血糖変動理解度を向上させ、食習慣改善に有用であることが示唆された。今後は症例数を増やし、更なる本支援の有用性検証を継続する   (抄録原稿より)

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[目的] 高齢者では一般に非典型的な症状を呈することが多く,低血糖時もそのために対応が遅れ重症化する可能性が高いと考えられる。 日本臨床内科医会では高齢糖尿病患者における低血糖の頻度,またその症状や低血糖の認知度についてアンケート調査を施行した。 [対象と方法] 外来通院中の65歳以上の糖尿病患者(n=14255 、65-74歳n= 7740、75-84歳n=5509、85歳以上n=956)を対象に、調査時点から過去1ヶ月以内に典型的な低血糖症状に加え老年症候群で認められる症状を含めた28項目について患者自身にチェックシートに記入してもらい、同時に主治医に対しその患者の過去1ヶ月間の低血糖発症の有無を調査した。さらに患者の低血糖に対する認知度等についても調査した。 [結果] 低血糖(+)群では低血糖(−)群に比し、冷汗(30.4%vs3.8% P<0.001), からだがだるい(32.8% vs 15.1% *)、ふらつき(32.4% vs 13.2% *)、ぼーっとした感じ(24.2% vs 7.6% *)、眼のちらつき(24.8%vs12.0% *)、強い空腹感(19.6% vs 4.7% *)、空腹時のいらいら(13.0%vs6.1% *)、冷感(13.3%vs6.1% *)、悪心(5.6%vs2.0%*)、異常な食欲(7.3%vs3.2% *)が有意(* p<0.001)に多かった。また年齢層別にみると85歳以上の超高齢者では冷汗、空腹時のイライラ、動悸等の交感神経症状の頻度が低く、からだがだるい、ぼーっとした感じといった漠然した症状が高値であった。さらに多変量解析などを用いて、どの症状の組合せが低血糖を予測しうるかなど詳細な解析を行う予定である。 一方、低血糖に対しては全体として71.5%が知っており、SUまたはインスリン使用患者では78.8%と未使用患者の62.9%より高値であった。また低血糖に対する対処法については75%が知っていると答え、SUまたはインスリン使用患者では特に高値であった。しかし認知度が高いにも関わらず実際にブドウ糖を常に携行している患者は28.5%に留まり、85歳以上では21.7%とさらに少なかった。 [結語]高齢糖尿病患者では低血糖の症状として、だるさ、ふらつき、眼のちらつきなど典型的な交感神経症状以外の症状が多く認められ、特に85歳以上ではその傾向が強かった。診察時にこのような訴えがある場合は低血糖が潜在している可能性も考慮すべきであると考えられた。また低血糖に対する認知度は高齢者でも十分にあるが、ブドウ糖の携行など対策が実践していない場合も多く、今後さらに啓発を進めていく必要があると考えられた。 (抄録原稿より)

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