糖尿病のFAQ

Q1糖尿病の用語集

1単位とは

食品のエネルギー量の単位(食品交換表にて用いられている)
1単位=80kcalである。なぜ100kcalにしなかったのでしょうか?茶碗1杯のご飯がちょうど160kcalであったので、それを2単位にするときりがよく換算しやすいからだそうです。


3大栄養素

ヒトを含め動物が生きていく上で必要不可欠なもの。

  • 糖質(1g=4kcal):主にエネルギー源として用いられる。
  • タンパク質(1g=4kcal):骨格、筋肉、血液などの身体の構造物を受け持つ。
  • 脂質(1g=9kcal):主にエネルギーの貯蔵に使われる。

C-ペプチド
膵臓にあるランゲルハンス氏島にあるβ細胞からインスリンが分泌されるときにでるインスリン分子の切れ端。インスリン分子が生成されるときの足場のようなもので特別な作用はありません。しかし、インスリン分子一個につきC-ペプチドも一個放出されるので、これを測定することによりインスリン治療中の患者においてもインスリン分泌能力を推測できるすぐれものでもあります。  


DM
Diabetes Mellitusの略:糖尿病のこと、また、医者はしばしばDMのことをディアベとも呼んでいます。


HbA1c
ヘモグロビンA1cの略


SMBG
Self Monitering of Blood Glucose(血糖自己測定)の略。簡易血糖測定器を用いて家庭内で血糖値を自分で測定することです。小さなバネ式の針で突き指先からごく微量の血液を採血して用います。最近は小型、安価、正確な器械が簡単に手に入るようになってきました。


アルコール
糖尿病のコントロールを乱す悪魔の誘い水


インスリン
膵臓にあるランゲルハンス氏島にあるβ細胞から分泌されるホルモン。インスリンには血糖値をさげる作用があります。この作用はインスリンが筋肉や肝臓細胞に働き血液中のエネルギー源であるブドウ糖を細胞内に取り込ませることによるものです。生物が生命活動を維持するうえでも必要不可欠なホルモンです。詳しくは[糖尿病てどんな病気]のページを参照。


グリコヘモグロビン
ヘモグロビンA1cと同じ言葉


グリコアルブミン
中期的な糖尿病コントロール状態の指標で、過去1〜2カ週間の血糖コントロールの状態(血糖値の平均)を反映します。血液中のアルブミンというタンパク質に糖が結合したものです。


グルカゴン
膵臓にあるランゲルハンス氏島にあるα細胞から分泌されるホルモン。インスリンの作用と反対に血糖を上昇させる作用があります。低血糖発作の時の治療に使われます。また、グルカゴンには強力なインスリン分泌作用をもつのでインスリン分泌能力を判定する検査にもつかわれます。


食品交換表
食品を栄養素のバランスから6つのグループに分類したもの。 この食品交換表を用いることにより日々の食事にて食品をバランス良く選ぶことができます。糖尿病の食事療法には必携です

表1 穀類芋類糖質の多い野菜・種実  (糖質を主として供給する食品群) 表2 果実類

表3 肉・魚・卵・ 大豆製品・チーズ(蛋白質を主として供給する食品群) 表4 乳製品
表5 油脂類・多脂性食品
(脂質を主として供給する食品群)
表6 野菜・海藻・きのこ類
(ビタミン・ミネラルを主として 供給する食品群)



ヘモグロビンA1c
長期的な糖尿病コントロール状態の指標で、過去1〜2カ月間の血糖コントロールの状態(血糖値の平均)を反映します。高血糖が続くと赤血球のなかのヘモグロビンと呼ばれる酸素を運搬するタンパクの一部に糖がゆっくりと結合します。ちょうど船底にこびりつく貝のようにものです。一度、つくとはなれません。そして、その赤血球の寿命が尽きるまで離れません。健康人では6.1%以下です
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ペットボトル症候群
青少年が清涼飲料水の飲み過ぎで突然に糖尿病になる病態。発症は急激で昏睡状態になることもある。当初はインスリン治療も必要となることが多い。
最近、増加しています。気をつけましょう。

Q2:糖尿病はなおらない病気なのでしょうか?

糖尿病は糖尿病体質のうえに多くの危険因子が重なり発症します。体質を変えることは出来ませんが、多くの場合食事、運動療法などの自己管理でライフスタイルの改善することにより危険因子を解除できれば高血糖状態は改善します。糖尿病が怖いのは、高血糖による合併症です。糖尿病であっても良好な血糖コントロール状態であれば、合併症は進行せず健康な状態が維持できるわけです。無病息災ならぬ一病息災です。

Q3:尿に糖がでても糖尿病じゃない場合があるのですか?

糖尿病は尿に糖が出る病気と書きますが血糖値が高いことが病気の本体です。通常、血糖値が160〜180mg/dl 値以上に上昇した場合に尿にもれでてくるのですが、そのしきいの値が120mg/dl前後と低い方がおられます。そのような方では高血糖状態にならなくても尿糖が陽性になります。このような状態は腎性糖尿とよばれ糖尿病ではありません
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Q4:インスリン注射は一度始めると止められないのですか?

多くの飲み薬は膵臓のインスリン分泌細胞(B細胞)を刺激し、インスリンの分泌を促すことで血糖値をコントロールするものですが、このB細胞が疲弊してくると薬で刺激してもインスリンが出なくなってきます。こうなってくると外からインスリンを補充する必要が出てきます。これがインスリン注射です。インスリンはホルモンなので飲むと胃で消化・分解されてしまいます。ですから皮フから直接注射で補給するしかありません。
基本的にはインスリン注射を始めるときはB細胞がそれだけ減少しているわけですが、高血糖が続いている場合や他のストレスが存在する場合は一時的にB細胞の機能が低下している場合もあります。この場合はインスリン注射を行ない血糖コントロールが良好になるとインスリン分泌能力が改善し、インスリン注射から飲み薬に再び変更できることもあります。

Q5:ビールや日本酒はだめだが焼酎やウイスキーは良いのですか?

確かにビール、日本酒は蒸留酒に比べ糖質が含まれていますが、その量は僅かでありアルコール飲料のカロリーの大半はアルコールの濃度によります。日本酒が悪くて焼酎ならよいということはありません。(アルコール1gで7kcalです)
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Q6:ビールを飲んだ日はご飯を減らせばよいのですか?

アルコールは1gで7kcalとカロリーを計算しますがヒトの身体にはアルコールを直接エネルギーとして利用するための機能はありません。飲んだアルコールは肝臓に運ばれ一旦、中性脂肪に変えられ貯蔵されます。一方、コメやパンは消化分解され体内にブドウ糖として吸収されると速やかにエネルギーとして燃焼されます。ですからビールとご飯は交換することは出来ないのです

Q7:糖尿病は単なる贅沢病なのでしょうか?

日本においても戦前(貧しかった)は糖尿病患者はあまり見かけませんでした。確かに過食と運動不足が糖尿病の大きな危険因子のひとつです。しかし、栄養失調による糖尿病、慢性膵炎後の糖尿病が存在します。また小児期におこることが多い1型糖尿病はウイルスの感染や免疫異常(自己免疫異常)により起こることが知られています。糖尿病は、贅沢をしていないひとにも起こります。ご注意を!

Q8:糖尿病は人だけの病気じゃないのですか?

糖尿病は人間に特有な病気ではありません。ペットの犬、猫はもちろん、マウスやラットにも糖尿病を起こすものがいます。サカナの中では鯉のせこけ病(背中の筋肉が細くなり痩せる)が有名です。鯉より下等な動物には認められないようです。