大血管障害は糖尿病特有の合併症ではないが、糖尿病は独立したリスクファクターとして重要である。細血管障害と同様に高血糖が動脈硬化を促進している。そのメカニズムとしては細血管障害のメカニズムで解説したと同様のメカニズムに加え、酸化LDL、糖化LDLの増加によるマクロファージによるLDL粒子の貪食、泡沫細胞化、サイトカイン放出による平滑筋細胞の増殖などによる血管の粥状動脈硬化の進行が考えられている。
さらに 大血管障害による閉塞性動脈硬化の最終局面である血栓生成過程で血小板の機能亢進が大きな役割を演じていると考えられる
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