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運動のデメリットは?

運動はブドウ糖を酸素で燃焼させエネルギーとして筋肉の収縮・弛緩 を起こすことです。

その際に体の中に酸化ストレスが生じやすく、特に激しい運動は、 強い酸化ストレスを引き起こされます。これにより血管の内皮細胞などが障害され血栓ができやすい状態でもあります。

運動をする場合は、運動の利益がリスクを上回ることが大前提です。糖尿病患者さんは高血圧、脂質異常、喫煙などの危険因子の重積した肥満糖尿病患者では血糖コントロールが良好でも水面下で動脈硬化症が進展している可能性があり、突然強い運動をした場合、思わぬ心血管事故が起こる可能性が高いといわれています。フィットネスなどで中等度以上の運動をする場合はトレーナーにつき、またそのような運動を始める時にはかかりつけ医に相談、メディカルチェックをうけるようにしましょう。

ウォーキングのような軽い運動でも、冬の早朝は避け、体調の悪いときは無理をせず休むようにしましょう。 雨にも負けず風にも負けず でなくてもいいのです。安全第一です。

心血管系

  1. 虚血性心血管障害(しばしば無症状)と不整脈
  2. 運動中の過度の血圧上昇、運動後の起立性低血圧
  3. 細小血管系
  4. 網膜出血
  5. 蛋白尿増加
  6. 細小血管合併症の悪化

代謝系

  1. 高血糖、ケトーシスの悪化
  2. 薬物治療中の低血糖

筋骨格系や外傷

  1. 足の潰瘍(神経障害の合併例)
  2. 神経障害に関連した整形外科的外傷
  3. 変形性関節疾患の悪化
  4. 眼の外傷