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食行動の異常

食欲の話(野生動物と人間の違い)
この図をご覧ください。ライオンとヒツジがなかよく並んでいます。このライオンは満腹なので横に羊がいても決して食べようとはしません。一方、Dr MOGは、ご飯をおなかいっぱい食べたにもかかわらず食後のデザートに出されたアイスクリームを食べようとしています。皆さんもおなかがいっぱいでもおいしそうなデザートや果物は別腹とかいって食べ過ぎた経験がおありでしょう。

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食べるという行動は脳内の視床下部というところにある食欲中枢の働きにより引き起こされるのです。その食欲中枢は食行動を促す摂食中枢とそれを抑制する満腹中枢の2つから成り立っています。 image63.gif

野生動物では食事の結果、胃がいっぱいになったという機械的刺激、血糖値、インスリンの上昇、消化管ホルモンの放出などが満腹中枢を刺激し摂食行動が抑制されます。しかし、ヒトでは大脳が発達しているためこれらの食欲の経路に割り込むように習慣、嗜好、外界からの刺激により摂食行動がおこるのです。特に肥満をしている方はこの割り込み刺激が強いのではないかと考えられています。

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