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運動療法を失敗しないコツ

運動で失敗しないコツ

あるインターネット調査によると「ダイエットをしたことがあり、かつ失敗したことがある」と答えた人は220人となり、女性181(82)、男性39(18)でした。

そのうち、失敗したことがある件数が多い順に集計をすると次の結果となりました。

1位「ジョギング・ランニング」 35

2位「腹筋など筋肉トレーニング」 20

3位「エクササイズ」18

4位 「スポーツクラブ」 12

5位「エステ」7

6位「耳ツボ・鍼」3

2位の筋肉トレーニングについては、具体的に、「腹筋」、「縄跳び」などで、3位のエクササイズでは、「風呂でのストレッチ」、「寝る前のストレッチ」、「ホット・ヨガ」、「市販のDVD系エクササイズ」などがあがりました。これら運動法で共通する失敗の理由についていちばん多いのは、「継続しなかった」ということです。1位~5位を合計すると71(73)にもなりました。つまりは、どの方法をとっても、「続かないことによる失」が圧倒的多数を占めているというわけです。

では、なぜ、継続できなかったのでしょうか。

「仕事が忙しくなると、1分でも早く寝たくてさぼってしまった、「残業が続くと時間がとれなくて続かなかった」と、多忙による理由が45票と半数を占めています。 また、忙しい時期を過ぎたとしても、「結局面倒くさくなってやめてしまった」、「いったん中断するとモチベーションが下がって続かなくなる」という意見が多かったようです

次に多いのが、「ランニングを始めて1週間で足腰が痛くて走れなくなった」、「一気に走りすぎたせいで、筋肉痛が激しすぎて動けなくなってしまった」、「ランニングをして、長時間おふろで汗をかき、食事のコントロール。10日で5kgと一度に落とし過ぎて、激しくリバウンドして5日でもとに戻った」、「ジョギングでまさに三日坊主。つらくてすぐにやめてしまった」など、3日~10日で「あっちこっちが痛い、つらい、しんどい」となってしまうパターンでした。なかには、「走りすぎで足の骨を折ってしまった」方もおられました。

これらハードワークについても、「1週間ほどで体が疲れ、一度辞めてしまうとやる気がなくなってしまう」という意見が多く、つまりは、「志しなかばで中断した場合、その後同じトレーニングへの復帰はできなくなる」という現象が起こっているのです。

■運動をして、キモチいいかどうか

3日で3kgを落としたいなどの効果を急ぐと、どうしてもハードな運動をこなしたくなります。その結果、激しい筋肉痛などを起こしてギブアップするパターンが後を絶ちません。一度ギブアップしてしまうと、どんなことにせよ、再びの挑戦はトラウマもあってかなり難しくなります。そうならないためには、まずは無理をせずに少しずつ始めて、『運動に慣れる』ということが大事です。どういう状態かというと、『運動を始めたときに徐々に体が軽くなってきて、運動後は爽快な気分が味わえる』ということです。

爽快さを体感すると、必ずまた運動したくなります。

 運動の強度を上げるには、爽快さを感じた後で少しずつ実行します。具体的には、運動時間を延長するとか、ジョギングならスピードをアップするなどしていくといいのですが、1回で上げる強度は、5%10%アップにとどめておきます。例えば、前日に30分走ったのなら今日は33分ぐらいとする、1時間で5kmをウォーキングしたのなら、今日は5.5kmを歩く、というふうに。

 それ以上をアップすると、筋肉や心肺機能に負担をかけて、体全体に疲労がたまります。強度を上げすぎると3日でギブアップというのは、実は自然なことなんです。体がとめているわけです」運動中、運動後にキモチよさを感じるかどうかが大切なことです。

■運動後に食べ過ぎてしまうときはどうする?

食べすぎ

次いで目立った回答に「ランニング後はご飯がおいしい。ばくばく食べていたら余計に太った」というパターンがあります。

「爽快さが高じて食べ過ぎてしまうというのは、生活習慣病などの療養においてもよくあることです。それを避けるためには、食後に運動してください。ウォーキングやお部屋の片付けなどは食直後からでもOKですが、運動強度の高い運動、例えばジョギングなどは、食後すぐの運動は消化不良を起こすことがあるので、避けましょう  仕事などでそううまく食後に時間がとれないときは、運動前におにぎり1個、バナナ1本、栄養食のバーなどを食べておきます。運動後は、事前に食べたカロリー分を減らしてください。 できれば、ごはんや麺類などの炭水化物を減らして食べるようにします。最初はおなかが物足りなくても、3日ほどですぐに体全体が軽くなってダイエットの効果が表れるでしょう。これも、慣れると爽快感を覚えるようになります。 空腹を我慢して運動し、後に『ドカ食い』とか『ビールを一気飲み』をすると血糖値(血液中の糖分)が急上昇して脂肪が蓄積する原因になります。健康面でもよくありません」

食後ウォーキング

最初から体が悲鳴を上げるようなハードな運動をしないこと、体がキモチいいと思う量を行うこと、運動後の食べ過ぎ予防のために運動と食事のタイミングを計ること。この3つを守り、これまでの失敗を成功へのきっかけしていただいたらと思います。