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インスリンの働き2

インスリンの働きをもう少しミクロの目で見てみましょう。
健康な状態

ins-n-b-159.gif ブドウ糖は血液の流れにのって細胞の手前まで運ばれてきますが、細胞の中へは自由に入り込めません。そこにはドアがあり通常鍵がかかっておりしまっています。しかし、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが細胞の鍵穴(インスリンレセプターと呼ばれています)に差し込まれると、そのドアが開き上の図のように血液中から細胞内にブドウ糖が流れ込みエネルギーとして燃やされたり、蓄積されたります。必要に応じてブドウ糖は細胞内に流れ込みますので血液中のブドウ糖は常にある範囲に収まっています。



糖尿病状態

ins-dm-159.gif インスリンレセプターに結合するインスリンが不足したり、レセプターのインスリンに対する感度が低下すると、細胞のドア(ブドウ糖の取り入れ口)が十分に開かなくなります。その結果、細胞内にブドウ糖が十分流れ込まなくなり細胞内はエネルギー不足に陥る一方、血液中にブドウ糖があふれてしまいます。これが高血糖です。