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2.血糖コントロールの指標

ヘモグロビンA1c(HbA1c) =グリコA1c
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ヘモグロビンA1c(HBA1c)はグリコヘモグロビンともいい、酸素を運ぶ赤血球(血液の赤い成分)を構成するヘモグロビン分子(たんぱく質)のアミノ酸に血液中のブドウ糖(グルコース)が反応し結合したものを言います このような反応を糖化、グリケーションと呼び、正常血糖値の範囲では4.8%から6.2%の値となります。この反応は血糖値が高いほどおこり、HbA1cは赤血球寿命が約90日であることから、採血した日からさかのぼってだいたい過去2ヶ月間の平均血糖値と相関することが知られています。  HbA1cは精度の高い測定法で、糖尿病の診断、治療をしていく上で最も重要な指標としてもちいられています。 ただ腎臓や腎臓が悪い場合、貧血がある場合などはその値が実際より低めにでたり、高めになったりすることがあります。
グリコアルブミン
中期的な糖尿病コントロール状態の指標で、過去1〜2カ週間の血糖コントロールの状態(血糖値の平均)を反映します。血液中のアルブミンというタンパク質に糖が非酵素的に結合したものです。HbA1cとおなじメカニズムです。健康人ではおおむね16%以下です。
現在は日本赤十字の献血の際に測定し献血していただいた人に報告がいくようになっています。献血された際にはぜひその値に注目してください、
尿糖
ずいぶんと以前は糖尿病診断の検査にも用いられましたが、現在はあまり重要視されません。尿糖は血糖値が160〜200mg/dlに上昇しないと出現しません。 老人になるとその閾値はだんだん上昇し尿糖が出にくくなる傾向にあります。
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