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日本の熊本スタディ

対象:日本人のインスリン非依存型糖尿病 110人
デザイン:網膜症と腎症を中心に、
合併症のない人に合併症がでるか?(1次予防群)
軽症の合併症を持つ人が合併症が進まないか(2次予防群)を6年間にわたり追跡した。
対比:強化療法(頻回インスリン注射)vs 従来治療(インスリン1−2回注射)強化療法ではHbA1c<6.5%、空腹時血糖<110mg/dl、食後2時間<180mg/dl)のコントロールを維持するよう努めた。

 

強化療法

通常療法

網膜症の出現(1次予防)


7.7%

32%

網膜症の悪化(2次予防)


19.2%

44%

腎症の出現(1次予防)


7.7%

28%

腎症の悪化(2次予防)


11.5%

32%

腎症は尿中微量アルブミン排泄量で判定
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結論:インスリン非依存型糖尿病でも頻回インスリン注射で血糖コントロールをできる限り正常に近づけることが合併症の引き起こさないということが判明した。
糖尿病合併症治療薬についての大規模多施設臨床研究報告
日本ではまだ未承認であるが、欧米では糖尿病合併症の治療薬であるAGE阻害薬(Pimagedine)の糖尿病性腎症の治療に関する研究が行われており、その研究結果の一部が報告されている。