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1.インスリン分泌低下と抵抗性について

入門編で示したように2型糖尿病が発症すなわち、末梢細胞への糖の取込みが減少し血糖があがる原因にはインスリンの量的不足(膵B細胞からの分泌量の低下)と糖を取込む側の細胞におけるインスリン作用の減弱(インスリン抵抗性)のいずれか、また2者の下図のような関係があります。
インスリン抵抗性がなくてもインスリン分泌が減り量的不足を生じても血糖が上がります(糖尿病状態:左)、一方、インスリン抵抗性が増大するとそれを補うようにインスリン分泌が過剰になります(高インスリン血症)。しかし、インスリン過剰分泌が限界に達し分泌が低下してくると相対的なインスリン不足状態に陥り血糖値が上がり始めます(糖尿病状態:右)
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